目次
飛星派/欽天四化紫微斗数講座の特長
1. 飛星派紫微斗数の特長は・・・
飛星派の紫微斗数は、流年看法(年々歳々の仕事運、健康運、結婚運等々)に優れています。
日本でよく知られている星曜派の紫微斗数は、多くの星の細かな象意と星の星の組み合わせでみていきます。
簡単ではありますが、非常に多くのことを暗記する必要があります。
それに対して飛星派の紫微斗数は、定まったロジックにより強引に四化(化禄、化権、化科、化忌)を飛ばして年々歳々のさまざまな運の吉凶をみていきます。
人(婚姻相性、健康)、事(仕事、意外)、財(お金、収入)に関して、簡単なロジックで驚くほど的確に吉凶をみていくことが可能です。
わたくしは、長年、四柱推命で歳運看法に苦慮した経験から、飛星派の紫微斗数はこの流年看法だけでも絶対に学ぶ価値があると思っています。
2. 欽天四化紫微斗数の特長は・・・
以下、箇条書きにて欽天四化紫微斗数(以下、欽天四化という)の特長を記します。
①先天より授かった性質や適性、さらに六親縁(親、兄弟、配偶者、子供等)の厚薄吉凶を知ることができます。
②10年ごとの運勢の盛衰をみるのに他の命術の追随を許さないといっても過言ではありません。その理由は、これもロジックが明快なのと、四柱推命のように特殊格か普通格の判定を見誤れば大運の喜忌が正反対になりますが、そのような恐れがないからです。
③先天福分の厚薄や今世の課題や使命といったものをみていくことができます。
欽天四化は、俗に「必定(必ずそうなる)」をみる命術ともいわれますが、それだけ的中率が高いともいえます。
しかし、ただ単に的中率の高さだけを誇るのではなく、欽天四化の素晴らしいのは平衡理論などを通して、「必定の原因」までも示してくれることが多いのです。
ですから、事前に対策を立てたり、大難を中難、中難を小難にすることも可能です。
欽天四化のような高度な命術を習得するということは、自己の命運を創造し開運していく術も身に付ける必要があるように思います。
一例として、わたくしの命盤で恐縮ですが、欽天四化の必定がよくご理解いただけると思いますので、以下に取り上げて説明させていただきます。
わたくしは、1991年(辛未、平成3年)、数え36歳で結婚しました。(かなり晩婚ですね・笑)
上図の左下をみてください。
その寅の宮(田宅宮)が、わたくしの33歳から42歳のもっとも大切な大限命宮という宮になります。
そこに廉貞D(廉貞・生年化忌)があります。
丙年生まれのわたくしにとって、4つある生年四化の星のうち唯一の女性の星です。
その女性の星が家庭をみる田宅宮にあるということで、この10年で結婚となります。
それまでの20代で何度かお見合いもしましたが、上手く行きませんでした。
それは、わたくしに魅力がなかったから、あるいは積極的でなかったからかも知れませんが、天は「お前は33歳過ぎてから結婚せよ」とすでに決めているということです。
結婚は、私見ではありますが、伴侶を自分(の好みや価値観)で決めているようで、すでに決められている相手を無意識に選んでいると思っています。
また、10年のうちの、何年に結婚かもだいたい解ります。
欽天四化は、四つの生年四化が付いた星が先天より決められた男女星であり、自分の星と異性の星が明確に決定されているからです。
さらに大切なこともこの田宅宮の宮は示しています。
向かいの子女宮から向心力(難しい言葉で恐縮です)Dが入ります。
詳しい説明は省かせていただきますが、これでこの10年(33歳から42歳)の間に、“必ず” 男児が授かること、それもその男児は寅年か申年生まれの子であると決められています。(実際は、妊娠より十月十日で出産なので、誕生は1年ずれることもあります)
事実、わたくしの倅は、1993年の酉年生まれです。
このように欽天四化は、六親縁のように先天より定まったことについては、自分が好む好まないに関わらずストレートに教えてくれます。
伴侶もそのひとつであることは確かだと思っています。
ときには目を背けたくなるようなことも明示されていたりして、欽天四化を学ぶ者は、精神的な強靭さもある意味必要かも知れません。
しかし、わたくしは人と人との関わりによって、魂が成長していくと思っています。
たとえ自ら好まないような関係になったとしても、それは天の深い配慮があるからです。
親子、兄弟、夫婦、友人、上司、同僚、・・・、とこの世ではさまざまな人間関係があります。
その人間関係で苦しんだり悩んだりすることもありますが、そうした相手の方は自らの人格を磨いてくれる彫刻刀のような存在と解釈すべきと思います。
最後に申し上げたいのは、欽天四化は苦しみや問題を解決してくれることはありません。
あくまで、それは自分自身が解決しなければなりません。
しかしながら、欽天四化はどのような問題の解決であっても、もっとも有力なアドバイスをわたくしたちに与えてくれると思います。
- あわせて読みたい
陳老師の八字講座の特長
日本の四柱推命は、流派ごとにみかたが違うのを認めなければならないのが現実です。
自分に合ったみかた、より優れた看命方法を一生探し続ける方もおられるようです。
しかし、わたくしは陳老師に師事し、その遍歴に終止符を打つことができました。
1. 紫微斗数の12宮の概念を用いた八字の各ポジションの宮
紫微斗数は、命宮、兄弟宮、夫妻宮というように12宮の各宮で定まった象意をみることができます。
残念ながら、これまでのほとんどの四柱推命では、八字の各ポジションでどのような象意をみるかは、日干が我(自分自身)で日支が配偶者の夫妻宮ということ以外、漠然としていたように思います。
陳老師の八字は、この点が明快です。
八字の各ポジションは12宮の概念でみると上図のように配置されます。
これで、たとえば年月に子午の冲があれば、官禄宮、兄弟宮(兄弟と母親)、夫妻宮、疾厄宮、田宅宮(家庭)が破れているということになります。
仕事、兄弟や母親、配偶者、健康(自分と配偶者の健康)、家庭に問題発生となります。
あるいは、原命式に冲はなくても、大運で八字の地支のいずれかと冲となれば、その10年間はその地支が司る宮のことが注意となります。
2. 刑冲会合のロジックが明快
「刑冲会合のロジック」が確立していること。
これにより、原命式と大運あるいは歳運との刑冲会合の採用で、人事事相でどのようなことが起こるのかを予見することが可能です。
とくに特筆すべきは「婚姻のロジック」と「男女合婚法(相性のみかた)」です。
・いつ結婚できるか?
・どんな人が相性がよいか?
・どうすれば離婚のリスクが減らせるか?
に関しては、欽天四化より八字のほうに軍配が上がると実感しています。
鑑定のご依頼でもっとも多いのが結婚(再婚を含む)に関することです。
よき伴侶に出逢い、幸せな結婚を望む切実な願いに少しでもお役に立つのは、八字(台湾の四柱推命)の合婚(男女の相性)のみかたです。
八字はこの合婚を学ぶためだけでも習得の価値はあるように思います。
2021.5.11追記
※参考記事⇒欽天四化紫微斗数と八字(台湾の四柱推命)の習得の 難易度とその結果の優劣
さらに、優れている点は、「病気」のみかたと、「死期」のみかたです。
欽天四化でも、この両者についてのロジックはありますが、八字のほうがより優っているように思います。
ただ、言うまでもなく死期に関しては神のみぞ知ることであり、浅はかな人智で云々することは厳に慎むべきことであることは言うまでもありません。
欽天四化派の紫微斗数と八字講座のご案内
※オンラインスクール・プラットフォームのTeachable(ティーチャブル)を利用したWeb講座です。
上の動画は、Teachableで作った飛星派/欽天四化派の紫微斗数講座 入門 No.2 のデモ動画です。左下の▷ボタンを押して視聴ください。
●各講座の受講期間と受講費
注1:いずれの講座も原則1カ月1講座(約4時間)の受講です。
注2:原則、1カ月ごとの受講お申し込みです。途中で休講、退会することも可能です。
注3:飛星派/欽天四化派の紫微斗数講座入門を受講済の方は、3カ月目(第3回から)の受講となります。
注4:欽天四化派の紫微斗数講座(上級)と陳老師の八字講座(上級)は、個人レッスンのみでの対応となります。
注5:再受講の方は、受講費を減額します。詳細はお尋ねください。
注6:受講費は税込みです。
各講座の詳細とお申し込みは↓
- あわせて読みたい
2013年5月にはじめて台湾台中市の陳永瑜老師に機縁を得る。 以後、訪台25回(2019年現在)を重ね、定期的に飛星派並びに欽天四化派の紫微斗数や八字の伝授を受ける。 未だかつて知られていなかった欽天四化派の紫微斗数をこの日本に広めることを決意し、目下、神戸を拠点に活動中。
● 連絡先
E-Mail : webmaster@e-suimei.com
星曜派、飛星四化派、欽天四化派の3流派の重要な看法が掲載されています。
ただ、これを独学されても理解は至難と思います(とくに欽天四化派は独学では無理です)。