2019.9.25 16:13
●「因縁果報」と「生年四化と自化」の関係
仏教の教えで説かれる「因縁果報」の教えですが、つぎにわかりやすいお話があります。
『因縁の「因」とは、ものが成立する直接的原因、「縁」とは、それを育てるさまざまな条件のことです。
たとえば、花が咲くには、種がなければなりません。それが花の因です。
しかし、種があっただけでは花は咲きません。
土や水、光や気候、その他さまざま花を咲かせるのにふさわしい条件が整ったときに咲くのです。
因と縁が実ると、それに合った結果が出ます。
その結果のことを果報と言います。』(太字は筆者)
「一隅を照らす 天台宗 法話集」より抜粋
このお話で大切なことは、「縁」が整わないと「因」はあっても、「果報」には至らないこともあるということです。
もっと積極的に考えれば、「縁」をよき方向に変えて行けば、「果報」も凶から吉に転換することも不可能ではないかと受け取れます。
前回のブログ「人生・仕事の結果は=考え方×熱意×能力×運勢」で、つぎのようにお話しました。
『わたくしは、人生・仕事の結果の方程式で、後天的に変えられるのは、「考え方」と「熱意」のふたつだと思っています。
残念ながら、「能力」と「運勢」は、先天から授かったものであり、後天的によい方向に変えるのは絶対できないとは申しませんが、非常に難しいように思っています。
しかしながら、この方程式は、「掛け算」です。
後天的な努力で、「考え方」と「熱意」をプラスの方向に変えていくことができれば、人生・仕事の結果はよくなることを示してくれています。』
さらに詳しく申し上げると、
先天的な能力や運勢(命術で定まった運勢)が「因」であり、後天的な考え方や熱意が「縁」とも考えられます。
欽天四化紫微斗数(以下、欽天四化という)では、つぎのように表されます。
自化(上図の→M)は、残念ながら、欽天四化ではほとんど凶になることが多いです。
しかし、これも考えようです。
たとえば、夫妻宮や財帛宮が生年A-Aの同象自化で、離婚の確率がきわめて高いと命盤は明示していても、「離婚=凶」とは断定はできません。
世間の常識として、できるだけ夫婦は年老いるまで仲睦まじく、助け合って・・・、というのが道徳的に夫婦の理想ではありますが、現代の男女の結婚観はかなり昔とは変わってきているように思います。
ですから、自化が多い人は、そうではない人に較べて変化変動は大きいですが、幸不幸の受けとめ方、感じ方は人それぞれのように思っています。
さらに、以前のブログで述べましたように、
『自化がひとつもない方にいままでお目にかかったことはありません。
自化がなくても、宮から宮に飛ばす交易四化は必ず発生します。
「縁」は意識して、「よき縁」に変えていくように努力することは可能です。
そうすれば、自化のマイナス作用を軽減していくことはできるのではないかと思っています。』
●欽天四化紫微斗数の的中率が高い理由・・・その4
つまり、考え方を変えていけば(もちろん、よき方向に)、自化の作用をプラスにはできないまでも、マイナス作用の発生は防げる、あるいは小さくできると信じています。
とくに、欽天四化や八字のような高度で厳しい命術を学ぶ人こそ、常に心の状態を意識的に明るく、前向きに保持しておくことがとても大切なことであると思っています。
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(欽天四化の基本をマスターしていただけます)