はじめに
2021年12月4日の射手座新月の皆既日食で “あること” が閃きました。
それは、それまで意識的に敬遠していた西洋占星術を学びたいという衝動にも似た感覚です。
意識的に避けていたというのは、年齢的に(現在満65歳)新しい命術を学ぶのは体力的にもかなりハードではないかと思っていたからです。
しかし、2013年から計25回台湾に足を運び、欽天四化派の紫微斗数や八字の習得は一定の到達点に達したという自己認識もあり、さらなる新しいものに挑戦したいという意欲が芽生えた時期でもありました。
また、欽天四化や八字の東洋の命術は、厳しい結果を突き付けられることが多いです。
わたくしはこれらの命術は、因縁自覚をするための崇高な教えであるとも思っています。
しかし、多くの生徒様にこれらの命術を教えさせていただくようになり、それなりの覚悟と自覚をもって学ばれる方はいいのですが、そうではない方も多いのが現実です。
元来、東洋の命術はさまざまな人事事相の吉凶禍福をみるのを得意とするので、適性適職や運気運勢の的確な指針を得るためにはとても重宝なツールです。
しかし、人間関係、とくに夫婦関係については、21世紀の社会においてわたくしたち個々の結婚観や社会的な価値観もかなり変わってきたように思います。
さらに女性の社会進出が当たり前の世の中になってきたことも、結婚や夫婦の在り方の意識の変容を迫られる世の中になってきました。
そうした今日の時代において、東洋の命術だけに頼っていろいろなお客様のニーズに応えていくには限界を感じるというのがここ数年のわたくしの率直な想いでありました。
つまり、わたくしたちひとり一人の今世の魂の目的、どのような学びのために生れてきたのかを知ることは、とても大切になってきたと感じています。
わたくしたちの魂は輪廻転生しているのは、より魂を進化成長させるためです。
その魂の意図を知って、それを現実の生活に生かすことは何より重要なことではないかと考えるようになりました。
これに対する満足のいく回答は、欽天四化紫微斗数や八字では残念ですが得られません。
わたくしは西洋占星術、なかでも進化占星学が、今世どのような学びをするために生れてきたのかを知るきわめて優れた占星術だと思います。
去年、わたくしの優秀な生徒様でもありお医者様でもあり、また西洋占星術に造詣が深いT様から、進化占星学を教えておられる米国の大旗ハルミ先生をご紹介いただきました。
大旗先生は、マウリー・フェルナンデス(Maurice Fernandez)先生が提唱されているコンシャスネスアストロロジー(意識進化占星学)を学ばれた方です。
フェルナンデス先生は、進化占星学の開祖ともいわれるジェフリー・ウォルフ・グリーン(Jeffrey Wolf Green)のお弟子様とお聞きしています。
去年の12月よりこの大旗ハルミ先生が開講されている各種講座で、意識進化占星学(以下、進化占星学といわせていただきます)を勉強させていただいています。
ひと言でいえば、とても興味深くて素晴らしい命術と思います。
何が素晴らしいのかといえば、先程も申し上げたわたくしの今世の魂の学び、自分が生れて来た真実を知ることができたからです。
今回、この公式サイトのブログで、これまでアメブロで綴った進化占星学でみたわたくしの出生図の解説をまとめました。少し補足したところもあります。
是非、ご参考にしていただき、ひとりでも多くの方がこの進化占星学に興味を持たれ、ご自身の魂の進化のためにどのような学びが必要かを探究していただければと思います。
出生図の4つの領域(第1~4クアドランド)
出生図は上図のように、4つの領域にわけられます。
①第1クアドランド・・・1~3ハウス
➡サバイバル領域
②第2クアドランド・・・4~6ハウス
➡自我を確立させる領域
③第3クアドランド・・・7~9ハウス
➡他者や社会との関係でさらに自我を発展させる領域
④第4クアドランド・・・10~12ハウス
➡個人を超越した高次の目的のために貢献しようとする領域
下のわたくしの出生図1をご覧ください。
まず、第1と2クアドランド、つまり北半球に天体がかたまっています。
とくにパーソナル天体といわれる、月、金星、太陽、水星、火星の5天体があります。
これは、個人的な活動が中心になるといわれますが、自分の自我を確立したいというエネルギーが非常に強いということ。
さらに、第1クアドランドに5天体とノースノードもあり、サバイバル意識がとても強いことがうかがえます。
つぎに、下の出生図2をみてください。
今度は右側と左側でみると、左側、つまり東半球に天体がかたまっています。
左側に天体が多い人はよく自分の力で人生を切り開くようにいわれますが、ほんとうは自分の力で切り開いているのではなく、そうせざるを得ないような環境に置かれているといったほうが正しいようです。
つまり、第1クアドランドはまだ自我が確立していません。
生きていくために必死で、敵か味方か、好きか嫌いかなど五感を発達させて学習していくサバイバル領域。
また、第4クアドランドは自己を超越した共同体のため宇宙の真理に適った生き方は何か?が求められる領域だからです。
AC天秤座(支配星・金星)、MC蟹座(支配星・月)
下の出生図3は、わたくしの出生図でACとMC、そして、月と太陽の位置を記したものです。
AC天秤座は、今世、このような人生にしたいということをみるもっとも大切な感受点です。
天秤座は1対1の人間関係で自分に欠けているもの、つまり欠如感をみてさらによくしていこうというエネルギー。
その天秤座の支配星の金星は、射手座の2ハウスにあります。
また、MCは社会的にやり遂げたいことをみる感受点で、MC蟹座の支配星の月も射手座の2ハウスにあります。
月は自分のニーズ、欲求をみる人生のサポートシステムであり、またいろいろな情報を自分に取り入れるフィルターの役目をしている天体です。
その月が射手座の2ハウスにあり、金星や土星とコンジャンクションしているというのは、自分の価値を感情としてしっかりと感じることが大切。
【結論】
●射手座の持っている本質のバーションアップ
(わたくしの場合は、とくに「真理の探究」)
①ACが天秤座➡支配星・金星・射手座
②MCが蟹座➡支配星・月・射手座
③山羊座・太陽➡支配星・土星・射手座
圧倒的に射手座のエネルギーが強いですね。
これで、月と太陽のわたくしの魂の欲求、自我が大きく変容できる。
もともと過去世でも射手座の本質のレベルアップに取り組んでいたのです。
12ハウスは過去世でも経験していたこと。
そこに射手座の支配星である木星がある。
その木星が天秤座でACも天秤座。
天秤座はどういう象意ですか?
先程もいいましたように他者(の得意な命術)をみて、自分に欠けているものを認識し、さらに高めようとしていくエネルギー。
1対1のリレーションシップをみますが、わたくしの場合は老師と私、私と生徒様などをみるようです。
これで、天秤座の支配星である2ハウス・金星の意味するところがとても大切。
また、9ハウスは射手座のサインのところ。
その9ハウスのカスプは双子座です。
双子座は3ハウスの支配領域で、そこに太陽がある。
よって3ハウスの山羊座の太陽を使って、双子座の象意である、
①(占術関係の)情報を集める
②(いろいろな命術の)多様性を尊重
③(命術愛好家の皆様の)ナビゲーションに努める
ということを山羊座的に、つまり権威や伝統があり間違いのないものを吟味してスクールとして提供していく。
要するに、わたくし自身がロールモデルとなって、東洋の命術と西洋の命術の融合に努め、多くの人々に価値ある人生を歩んでいただくための指導助言を行えるような占星術家となり、またそのような有為の占星術家を養成できるような組織を構築運営すること。
これがわたくしのもっとも大きな今世の魂の目的であることがわかりました。
欽天四化派の紫微斗数でみたわたくしの来因宮が子女宮で、生年Dが田宅宮にあります。
来因宮は「前世未了の因縁をみる宮」。
過去世でも(占術の?)教室や指導をやっていたのですね。
今世はさらにもっと頑張ってやることがわたくしの魂の意図。
これで、欽天四化や八字の東洋占術だけでなく、西洋の進化占星学にも興味を持ち習得することになった理由が明確になりました。
月のノード軸と冥王星
下の出生図4のように、わたくしの月のノード軸、つまりノースノードは2ハウスの蠍座にあります。
サウスノードは反対の8ハウスの牡牛座です。
2-8ハウスのポラリティは、自己価値、スキル、リソースに関するハウス。
8ハウスにあるサウスノードは、過去世でもいろいろな試練を乗り越えていた証。
その牡牛座のサウスノードと蠍座のノースノードにTスクエアの冥王星が、今世の義務を果たしなさいと強制命令を下します。
2ハウスのノースノードが今世の課題です。
さて、つぎの出生図と経過図は、わたくしの2012年11月20日時点の配置です。
こんなことは一生に一度あるかないかではと思います。
①経過図の冥王星と出生図の太陽がコンジャンクション
②経過図の太陽と出生図のノースノードがコンジャンクション
③経過図の木星と出生図の月、金星、土星がオポジション
とくに、経過図の冥王星が出生図の太陽と、また経過図の太陽が出生図のノースノードとピッタリの0度の合。
この2012年11月20日に、マレーシアの四化飛星紫微斗数のわたくしの師である鄭莉安老師から、個人レッスン受諾のメールを頂戴しました。
鄭老師は台湾の陳永瑜老師の愛弟子で、わたくしが陳老師から欽天四化派の紫微斗数や八字を伝授いただく機縁をつくっていただいた恩師でもあります。
大きな人生のターニングポイントは、出生図の太陽や月のノードに経過図の天体や月のノードがコンジャンクションやスクエアのアスペクトを組むようです。
元来わたくしのノースノードは蠍座。
その支配星は冥王星なので、冥王星が太陽とコンジャンクションはとても意味が大きいことは明白。
まして太陽は山羊座で、冥王星の破壊と再生の作用が社会的な大変容をもたらすことになりました。
公転周期248年の冥王星が太陽とコンジャンクションするというのは、生れる前からこのようなタイミングを設定していたと思わざるを得ません。
第1ハウスの海王星の真意
山羊座は10ハウスの支配星なので、この3ハウスにある山羊座・太陽は仕事をみます。
また兄弟との関係もみます。
わたくしは父から継承した家業(倉庫業)の会社を弟と一緒に兄弟経営を長年していましたが、経過図の冥王星が出生図の太陽とピッタリと重なった2012年11月を境に、会社経営から身を引きました。
そして、いま、180度違う占いの仕事をしています。
つぎの出生図5をあらためてみると、3ハウスの太陽は6ハウスの火星とスクエア。
これで仕事のことで兄弟との間で葛藤や衝突がみれます。
また、太陽は11ハウスの乙女座の冥王星とトライン。
もともと6ハウスは乙女座のハウスで、この冥王星と火星もリンクします。
つまり、冥王星の象意である「破壊と再生」をしなければ、この太陽と火星のスクエアの凶意は解消できない・・・と解釈。
そして、そのようなことになるのは偶然ではなく、わたくしが魂の進化のために生れる前から決めてきたことが、1ハウスの海王星と太陽のセクスタイルで理解できます。
海王星は宇宙の真理そのもの。
普遍的な真理ともいえます。
もっとわかりやすくいえば、わたくしが長年学んできた神理の法則であります。
6ハウスにある火星はもともと1ハウスの支配星なので、この海王星と火星もリンク。
これはとても重要なことです。
すなわち、「神理に添った行いをしていくことが大切ですよ」ということ。
わたくしは千葉松戸にある古代神道一神宮(現代名:自由宗教一神会)に約20年弱足を運び、お世話になりました。
十種の神宝はじめ神理の教えを学ばさせていただきました。
海王星と火星のリンクは、このような教えが、わたくしの日常生活のすべてのマネジメントに必要であったということです。
もともと、1~6ハウスは自我を成長させていく領域。
太陽と火星と冥王星と海王星の相互作用によって、わたくしの自我は大きく成長し、大いなる魂の進化につながるということです。
月のノード軸とともに、太陽と海王星を中心とした出生図の解読もとても大切。
なぜなら、いまは魚座に海王星と木星が重なっています。
とても魚座の海王星の象意が出やすい時期。
宇宙の真理、神理の法則に添った生き方が求められている時代です。
結論です。
わたくしの魂の進化のために、宇宙の真理、神理の法則を学んで日常の生活にそれをしっかりと落とし込んで生きなさいという魂の意図が感じられます。
大旗ハルミ先生はつぎのようにおっしゃっています。
「海王星だけが私たちが何も失うことのない世界へ連れて行ってくれる」
「私の真実はこれだ!というものに出会わせてくれるのが海王星」
そして、魂の進化とは意識の進化。
意識といえば無意識や、顕在意識、潜在意識といろいろ言葉があり抽象的ですが、わたくしたちに馴染みのある言葉でいえば「心」ではないでしょうか。
心(の器)を広くするのが魂の進化といえそうです。
占風鐸・オンラインスクール
主宰 田中宏明
【余談】
ロシアがウクライナに進攻し、2カ月となりました。
1日も早い収束を願うばかりですが、ウクライナは当初の予想と違い善戦しているようです。
その一因と考えられるのが、ウクライナが利用している米スペースX社の「スターリンク」。
スターリンクとは、インターネットのインフラがないところでも通信ができるような衛星通信システムですが、わたくしはこれこそが “海王星” そのものではと思っています。
宇宙にあげた衛星のシステムがSNSで瞬時に全世界の人々に情報を提供できる。
今回は軍事目的に使われていますが、使い方の良し悪しは人間の意識の問題。
このスターリンクによってわたくしたちはワンネスにつながっています。
まさに、いま、魚座海王星の時代ですね。
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