欽天四化派の紫微斗数
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欽天四化紫微斗数が仏学であるといわれるのは・・・

投稿日:2019.7.15 10:19
●欽天四化紫微斗数が仏学であるといわれるのは・・・

わたくしの本ブログのトップページに「欽天四化派の紫微斗数は、〇〇〇で、三世の因果がわかる”佛学”といわれています。」と明記しています。

これまで、欽天四化はどのような理由で仏学なのか?について触れてきませんでしたので、今回はそれについて私見を述べてみたいと思います。

仏学というのはお釈迦の教えのことであります。

お釈迦様の教えは仏教の経典だけでも膨大なものですが、基本的な考え方は下記の4つのキーワードにあります。
以下に、日蓮宗のつぎのホームページより引用させていただき、わたくしのコメントを併せて付記させていただきます。
https://www.nichiren.or.jp/buddhism/shaka/02.php

 

1.一切皆苦―人生は思い通りにならない
お釈迦さまは、私たちの世界は自分の思い通りにならないことばかりである、という真理を説いています。仏教の「苦」とは、単に苦しいということではなく、「思い通りにならない」という意味です。この「苦」には、「四苦八苦」と呼ばれる八つの苦しみが挙げられます。

→欽天四化を勉強すると、「残念ながら・・・」という命盤がほとんどです。
完璧な人間などいないようにまったく非の打ちどころのない命盤などあり得ません。
どこかに苦しみ、失敗、争い、不和、トラブル(病気、意外等)などの象意が出ています。
それを仏教でいう「苦」としてとらえることができます。
しかし、この「苦」こそ、世の中の真理を教えてくれるものであると気付かせてくれるのが欽天四化であるとも言えます。
神理では、「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」とあるように、9(苦)のつぎが10(十=とお=道=理)です。
苦を通らなければ道理(真理)は会得できません。

 

2.諸行無常―すべてはうつり変わるもの
世の中のあらゆるものは一定ではなく、絶えず変化し続けているという真理です。
世の中の物事は常に変化を繰り返し、同じ状態のものは何一つありません。それにも関らず、私たちはお金や物、地位や名誉、人間関係や自分の肉体に至るまで、様々なことを「変わらない」と思い込み、このままであってほしいと願ったりもします。それが、「執着」へとつながるのです。このような苦しみにとらわれないためには、ものごとは必ず変化するのだということ、全てが無常の存在であることを理解することが大切です。

→この世の万物は生成化育して進化し続けています。
なかには時代や社会に適応できないものや、不要なものは滅びたり消滅したりします。

停滞はないということであり、止まることは許されないのです。
紫微斗数の命盤も12宮が右回り、左回りで回転し、一時として同じ状態はありません。
生年月日により出された命盤は、唯一不変のものですが、その内容は刻々と変化し続けています。
いまの不運不幸を嘆いて落ち込んだり、反対に歓喜の余韻に長く浸っていたいと思っても「時」は必ず進みます。
天から与えられた自分の手持ちのカード(命盤とお考えください)に不平不満を抱いても、それは天に唾するようなものです。
そのカードを最大限に有効に活用する方法を示唆してくれるのが欽天四化紫微斗数であるとも言えます。

 

3.諸法無我―すべては繋がりの中で変化している
全てのものごとは影響を及ぼし合う因果関係によって成り立っていて、他と関係なしに独立して存在するものなどない、という真理です。自分のいのちも、自分の財産も、全て自分のもののように思いますが、実はそうではありません。世の中のあらゆるものは、全てがお互いに影響を与え合って存在しています。自然環境と同じように、絶妙なバランスのうえに成り立っているのです。こう考えると、自分という存在すら主体的な自己として存在するものではなく、互いの関係のなかで”生かされている”存在であると気がつきます。

→この諸法無我こそ、欽天四化紫微斗数の考え方をとてもよく反映していると思います。
命盤12宮はそれぞれ独立していますが、互いに影響を与え合いさまざまな作用を引き起こすことになります。
それは飛星のA(化禄)、B(化権)、C(化科)、D(化忌)の作用がある種の物理的作用を及ぼすのですが、自化Aは必ず生年Aに影響を与え、同様に自化Bは生年Bに、自化Cは生年Cに、自化Dは生年Dに何某かの影響を与えます。
さらにAD同組、BC同組で、Aに変化があればDにも変化が、Bに変化があればCにも変化を及ぼすことになります。その反対も同様です。
12宮の位置関係でも対宮、三合宮、燐宮というような特別な関係の宮でもみることができます。
また串聯でも宮と宮との特別な関係をみてとることができます。

残念ながら、自化は大なり小なりよくない作用を引き起こす原因となるものです。
その自化の意味するものに目を向け、その自化のマイナス作用を極力軽微に止めることができれば、より穏やかな人生を送ることができると思います。

 

4.涅槃寂静―仏になるために仏教が目指す”さとり”
これは、仏教の目指す苦のない”さとり”の境地を示しています。
仏教に限らず、あらゆる宗教は「どうしたらみんなが幸せになれるのか」を追求します。しかし、世の中は自分の思い通りにならないことばかり。そんなとき、人は自分以外のものに原因を求め、不満になり、怒りを抱くものです。仏教では、こうした怒りは全て、自分の心が生み出していると考えます。その原因となっているのが、疑い、誤ったものの見方、プライドや誇り、欲望などの「煩悩」。こうした煩悩を消し去り、安らかな心をもって生きることこそ「涅槃寂静」、つまり”さとり”の境地なのです。そこに到達するためには、先に挙げた”諸行無常””諸法無我”をきちんと理解することが大切です。あらゆる現象に一喜一憂することなく心が安定した状態になれば、結果として幸せに生きることができるのです。

→仏教の最後の目的は涅槃寂静、すなわち解脱であると思います。
しかし、出家したり宗教の世界に身を置くのなら別ですが、俗世間に生きる多くの人々はなかなかこれは果たせません。
日蓮宗の教えに異を唱えるようで恐縮ですが、わたくしは煩悩(言葉を変えれば悩みと同じ)は決してなくせるものではないと思っています。
ちょっと大袈裟にいえば、多くの人は、日々煩悩との格闘と言えるのではないでしょうか。
しかし、煩悩を減らしたり軽微にすることは可能であると思います。
その方法として、煩悩の原因とどのような煩悩に心を痛めるかをあらかじめ示して教えてくれるのが欽天四化紫微斗数であるからです。
さらに申し上げると、欽天四化のような高度な命理学は、「自分の至らなさ、徳のなさを教えてくれる」人間学であります。
ほとんどの煩悩は、この自分の至らなさ徳のなさが原因であることが心底理解できれば、それだけでもこの勉強の価値はあると断言できます。

 

きょうもお読みいただき、有り難うございました。

 

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田中宏明 芦屋占い処・占風鐸 代表
2013年5月にはじめて台湾台中市の陳永瑜老師(写真左)に機縁を得る。
以後、訪台二十数回(平成30年現在)を重ね、定期的に飛星派並びに欽天四化派の紫微斗数や八字の伝授を受ける。
未だかつて知られていなかった欽天四化派の紫微斗数をこの日本に広めることを決意し、目下、芦屋と東京で鋭意教室や個人指導を行っている。

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