2020.5.2 16:35
●【欽天四化紫微斗数の基礎】同象自化
同象自化とは、つぎのようなケースが該当します。
田宅宮は財庫(不動産)の宮、ですからこれで大きな財を失う象意となります。
しかし、田宅宮はもうひとつ「家庭」をみる宮でもあります。
ですから、このケースでは、家の中の女性が出て行く(別居、離婚等)の象意も併せてみることになります。
しかし、ここで大切なことがあります。
この生年Dは先天(生まれながらのもの)で、自化Dは後天(時期刻限が来ると発生するもの)です。
ですから、この象意で「人」だけに関してみれば、つぎのようなこともあり得るわけです。
つまり、これを男命とすれば、廉貞Dを母とみたら自化Dは妻、また廉貞Dを最初の妻とみたら自化Dは二人目の妻(後妻)となります。
田宅宮を人の宮でみたら、家庭の人が入れ替わるとみてもいいのです。
ですから、このような田宅宮をお持ちの男性で、もし離婚はされていないとしたら、廉貞Dは母であり自化Dは妻とみたら合点がいきます。
嫁姑の問題で、母と嫁(妻)の相剋です。
つぎに、官禄宮でみてみましょう。
このような、官禄宮がB-Bなら、仕事がよく変わる、失職、倒産の意味になります。
生年Bは最初の仕事、自化Bは二番目の仕事とみてもいいのです。
官禄宮は「事」をみる宮ですから、基本はこれでいいのですが、しかし、いずれの宮にあっても天同Bは男性の星であり、官禄宮に出た天同Bはかなり優秀な仕事のできる男性とみます。
そして、自化Bも人をみると、後継者や後任者ともみれないことはありません。
もし、事業経営者の命なら、官禄宮B-Bは、はなはだ注意の命になりますが、もし、自分の息子等に社長職をバトンタッチしたいと考えているなら、たとえば遷移宮・大命の大運なら、官禄宮は大夫となり、その時期で事業継承は適切と考えてもOKです。(言わずもがなですが息子様の命が良いことが条件)
このように同象自化は、その宮が破格になる注意の命ではありますが、そのよくない象意がどのように出るかは、一律には定まっていないことに気を配る必要があります。
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