2020.4.30 8:29
●【欽天四化紫微斗数の基礎】病気は三つの流派でみたほうが賢明
星曜派の紫微斗数では、多くの星を使います。
星曜派の先生によって異なりますが、三十数個の星を使ったり、百個以上の星を使われる先生もおられるようです。
しかし、欽天四化は16個しか使いません。
星曜派で甲級主星と言われる14個の星のなかで、七殺と天相は使いません。
理由は四化が付かないからです。
天府も四化は付きませんが、これは特別な意味を持つ星なので天府は用います。
あとは甲級副星と言われる、文昌、文曲、左輔、右弼の4つの星をみて、併せて計16個になります。
これだけで細かな象意をみていくには、生年四化や自化のさまざまな作用と宮位転換を駆使して看命していくことになります。
前回のブログ「生年四化と自化」で述べましたように、欽天四化は生年A、B、C、Dと自化A、B、C、D(離心力と向心力を含む)の相互作用がきわめて重要となります。
さて、前々回のブログ「2020年からの日本国の測局鑑定<大変化、不穏不安、暴風雨>」に掲載した、つぎの日本国の測局の命盤をもう一度ご覧ください。。
欽天四化でみると、2020年からの大命の巳宮には生年Dが入っており、そこに向心力Aが入ります。
申し上げたように、これは双忌(双D)となってタイトルに掲げた「大変化、不穏不安、暴風雨」の象意となります。
その大命が疾厄宮ですから、「病気」の象意が強く感じられます。
欽天四化では、巳宮は「脾」を表し、消化器系統の病気、あるいは、生年Cのある丑宮は肝臓、生年Aに自化Cがある卯宮は大腸等をみて、それらの病気に注意とみます。
では、星曜派ではどのようにみるかです。
星曜派の紫微斗数で、巨門が疾厄宮に入ると「肺など呼吸器系統の疾患」をみることになります。
この巨門に生年化忌が付いているので重症化になりやすい。
さらに、陀羅や天空、地劫(上記命盤で赤字で付加)といわれる凶星が三個も入り、より症状は深刻化しやすい象意となります。
飛星派では、巨門は兌宮、七赤金星の星です。
七赤金星は肺の疾患に注意となり、星曜派のみかたと合致します。
このように病気に関しては、星曜派、飛星派はかなり詳しくわかるように思います。
つまり、星曜派は星ごとに、あるいは星と星の組み合わせで、だいたいの疾患が決まっていますので、病名を見きわめるには星曜派も学んだほうが賢明かと思います。
飛星派も、易経八卦五行で、先ほど申し上げた巨門は兌宮、七赤金星の象意を持つ星であり、そこから肺の疾患となります。
わたくしの師である陳老師がおっしゃっていましたが、「紫微斗数の三つの流派(星曜派、飛星派、欽天四化派)を駆使すれば、医者より確かな診断が下せる。」というのは決して大袈裟な表現ではないと思います。(と申されても、現代の医学をないがしろにされているのではないことを付記しておきます。)
疾病に関しては総合的、多角的にみていくほうが賢明かと思います。
最後に、もうひとつ付け加えておきます。
今年、2020年の子宮をみてください。
福徳宮・大疾で破軍が入っています。
破軍が疾厄宮に入ると、陳老師の古今紫微斗数乾坤のご著書の星曜派のみかたで、「胸腔呼吸道」と記されています。
大命も流命も、今年、2020年は肺呼吸器の疾患に注意の年でありました。
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