下記の引用文章は、約10年前の2011年の5月にわたくしがブログに投稿した記事です。
当時は、紫微斗数も星曜派のそれしか知りませんでしたので、仕方ないかも知れませんが(申し訳ありません)、“知らない”ということは、ある意味、怖いなと思っています。
先日、ある女性(鑑定当時、41歳)の方を鑑定させて頂きました。
今後の生きる目標を失っておられる・・・といえば少し大袈裟かもしれませんが、離婚を経験、現在再就職に向けて勉強中であり、また日月神事の本を熟読中という精神性の高い方でした。
—中略—
さて、この女性は生時がはっきりしていましたので紫微斗数でも拝見しました。
夫妻宮に廟・太陰が独主、かつ化科も付いています。
凶星と言われる、擎羊や火星等は何も入っていません。彼女の夫妻宮は紫微斗数命盤の12の宮でもっとも良い状態であり、夫となる人は芸術的な素養を備えた創造性豊かで優しい伴侶に縁ある象意です。
わたくしは彼女に元ご主人のご職業をお聞きしましたところ、彼女は、「土木関係の仕事の現場監督をしていました」とおっしゃいました。
わたくしは一瞬、耳を疑いました。
太陰の意味するものとはまったく正反対のようなお仕事をされていたのです。・・・・・
https://fuushu.hatenadiary.org/entry/20110529/1306649701
10年以上も前に鑑定に来られた方なので、後進の篤学の士のために命盤を掲載させていただくことをご容赦いただきたいと思います。
2011当時では、上図の欽天四化派の命盤をみてもおそらくチンプンカンプンだったと思います。
しかしながら、いま現在、この命盤を一瞥しただけで婚姻には問題の多い、つまり離婚確率がはなはだ高い象意がみてとれます。
①命宮に天同D・・・これだけでも離婚確率90%
②疾厄宮に破軍・自化B
③奴、子、兄の桃花宮に自化がある
以上の3点だけでも婚姻は非常に慎重にせねばならない命であると言えます。
また、夫妻宮に太陰Cは自分の星(女星)です。
この夫妻宮に男星はありませんので、伴侶をみることはできません。
つまり、中国語で“孤単”、孤独な人となります。
さらに、引用文で「夫となる人は芸術的な素養を備えた創造性豊かで優しい伴侶に縁ある象意」と申していますのは、ほんとうは夫ではなくこの女性自身のことになります。
そして「日月神事の本を熟読中という精神性の高い方」とありましたは、まさにこの方が太陰Cの人だからです。
この方は、来因宮が田宅宮になります。
上の4つの宮を四大假合と言いますが、これらの宮が大命や流命に廻って来たときはとても重要です。
また、自化があれば、とくに注意を要する時期となります。
わたくしのところに鑑定に来られた年は、まさに四大假合である子女宮が大命で自化D、福徳宮が流命で生年Aに自化Cのときでした。
おそらく離婚されたのもこの大命で、離婚を決められたのはこの流命かその前年(寅年)ではなかったかと思います。
以来、10年が経ちました。
いまはどのようにされているか存じ上げていませんが、陰ながらご多幸をお祈り申し上げます。
占い教室・占風鐸
田中宏明
・四大假合<來因宮>
・人の宮が來因宮の方へ<子女宮來因宮>[/box06]
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