欽天四化派の紫微斗数
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今世の課題は生年化忌の宮

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投稿日:2019.6.24 06:55
●今世の課題は生年化忌の宮

欽天四化紫微斗数の來因宮は「前世未了之因縁」をみる宮です。

先日、わたくしの教室で「今世の課題は來因宮ですね?」というご質問がありました。
來因宮は生年四化の発射宮位ですからとても大切な宮ですが、今世の課題の宮であると考えるのは正しくはありません。

今世の課題といえるのは生年化忌の宮がもっとも大きな課題であります。
それは生年化忌は「債(欠債)」であり、わかりやすくいえば「前世の借金」とお考えいただいても結構です。
前世でつくった貸しを今世でお返しすることになります。

たとえば父母宮に生年化忌があれば、今世はお父様のことで大なり小なり煩わしいことやしんどいことが多いといえます。
それは、前世でお父様に貸しをつくったので、今世は逆にお返しすることになるからです。

我宮に生年化忌でも、ある意味、それが課題であります。
官禄宮に生年化忌は仕事や夫婦関係のことで、財帛宮にそれがあればお金や夫婦関係で程度の差こそあれ、今世はそのようなことで苦労が多い人生となります。

どなたさまでも必ずどこかの宮に生年化忌があるのですから、そんなに深刻になることはありません。
しかし、残念ながら、生年化忌(生年D)の宮がD-Dの同象自化になっていれば話は別で、その宮のことで今世はさらに苦労苦心が多いことは避け難いといわざるを得ません。

拙著「欽天四化紫微斗数の世界」で、実業家の堀江貴文氏の命盤を例題として掲載させていただいていますが、氏はまさに田宅宮が武曲D-Dで、田宅宮が來因宮で破格の命です。
ちょうど、大運が第4運の田宅宮が大限命宮のときに、あのライブドアの証券取引法違反の事件が起こり堀江氏は懲役の刑に服することになりました。

ある意味、命盤に予告された通りの人生を氏は歩んでおられるといえそうですが、しかし、氏の胸中はともかく、昨今の活躍されている姿をみていると、「D-D破格も何するものぞ!」というような感じに見受けられます。
氏の逆境に負けない不屈の精神といいますか、ポジティブ思考といってもいいと思いますが、堀江貴文氏がいまも大勢のファンに支持されているのは、そのあたりにあるのではないかと考えています。

つまり、何を申し上げたいかといえば、如何にD-Dで破格といわれようと、それに負けない精神、覚悟、上昇志向が大切ではないかということです。

わたくしたちは、輪廻転生で今世この世に生を受けたのですから、どなたさまも何か使命や目的があったはずです。破格であろうとなかろうと、天が与えた試練であり、それは自らも希望したものであるとお教えいただいています。

ですから、乗り越えられない試練や課題はないとわたくしは思っています。
因果を乗り越えて・・・というのもそのような意味であります。

一番してはならないのは、目を背けたり、逃げたり、過度な心配です。

今世で達成できなかった課題は、形を変えて、また来世に持ち越しとなるはずです。

できれば、今世の課題は今世で成し遂げて、来世はまた上級の課題に挑戦したいものです。

欽天四化紫微斗数は今世の課題を明示してくれる最高の命理学であると思います。

 

堀江氏の著作
「お金や人脈、学歴はいらない! 情報だけ武器にしろ。」より

 

きょうもお読みいただき、有り難うございました。

 

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田中宏明 芦屋占い処・占風鐸 代表
2013年5月にはじめて台湾台中市の陳永瑜老師(写真左)に機縁を得る。
以後、訪台二十数回(平成30年現在)を重ね、定期的に飛星派並びに欽天四化派の紫微斗数や八字の伝授を受ける。そのシステマティックな教学に驚嘆し、とくに〝三世の因果〟がわかるといわれる欽天四化派の紫微斗数に深く傾倒する。
未だかつて知られていなかった欽天四化派の紫微斗数をこの日本に広めることを決意し、目下、芦屋と東京で鋭意教室や個人指導を行っている。

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